以前中古で購入したもので紹介したRICOHのコンパクトフィルムカメラ
RICOH 500GSのモルト交換とフードを付けたのでまとめてみました。
まずはフード。
RICOHの500GSは発売日が1973年でけっこう古いカメラになります。
なので逆光では昨今のデジカメレンズと比較してどうしてもフレアが出やすいです。
そこでフードを付けて多少解消しようと考えました。
また、レンズのフィルタ直径は46mmになります。
あとはレンジファインダーなので、どうしてもファインダーを覗いた時に、視界にレンズ部分が入ってきます。
そうなった時に、フードが肉抜きされているとその間から視野が多少確保されるので、肉抜きのファインダーにしてみました。
しかし問題が・・・
なんとこのフード、Amazonで買ったのですが、
内面塗装がされてませんでした。このままでは
反射光で下からフレアが入りかねません。塗装をすることに。

つや消しブラックを頑張って塗りました。頑張って・・・。
そしてここでファインダーを覗いてみると、
思わぬ落とし穴がありました。

よしよし、肉抜きされてるからその分視野が確保されているぞ。
うん・・・?ピ、ピントを合わせる為の二重像にフードが半分以上かかってやがる!真ん中に黄色い四角の部分がありますが、
ピントを合わせる時はピントリングをまわしながら、四角の中の二重像を合わせる作業があるのです。
その部分が半分以上フードで塞がれてしまって、ただでさえ二重像が見難いファインダーで更に
難易度が上がってしまいました。

説明すると、赤い◯の窓から見たものが黄色い四角の中に映るので、赤線の部分に物が入ると遮られてしまうんですね。
予想外です・・・。
結局どうしたかというと、
別のやつ買いました。(´・ω・`)

中古で安いものがあったんです。
別件で寄ったカメラ屋さんでたまたま物色していると、46mmで若干小さめのやつを発見。
素材も金属製で塗装済。
色は外装アルミシルバー色の方がボディーと調和して良かったのですが・・・。

ファインダーのピントを合わせる四角も半分以上は確保され、そんなに苦労しなくても合わせられるくらいにはなりました。
とりあえずこれで行ってみようと思います・・・。
続いてモルト交換の話。
このRICOH 500GSっていうカメラはフィルム室の遮光に
モルトにかなり依存していて、
ここが駄目だともう光がダダ漏れでフィルムが感光してしまいます。
デジタルカメラをやっている時はこんな事に悩むことも無かったのですが・・・。
ちなみにモルトって黒いスポンジみたいなシートです。


分かりますか?ファインダーの覗き穴の下に光が漏れてしまうともろにフィルムに光が入ってしまいます。
そして中古で買った状態(上の写真)でファインダー穴下のモルトが
結構雑に貼ってある。
フィルム2本使って光が入ってくることは無かったのですが、モルトは経年劣化を起こします。
他にRICOH 500G系を使ってらっしゃる人の記事を読んでも、やっぱりこの遮光モルトがけっこう問題になっているようで、
いずれ交換するならやってしまおうと思いたち、またAmazonでモルトプレーン厚み2mmのものを購入しました。

そんなに劣化しているモルトではなかったので、ベリベリ剥がし、シンナーなんかを使って汚れを落としていきます。
ある程度綺麗にした所で
僕は妥協しました。モルトを定規で測りながらデザインカッターで細かく作っていきました。
肝となるレンジファインダー下は細長く切ったものを一列で配置し、直線的に遮光しました。
あとは元々貼ってあった所に設置してきます。

ファインダーから上の部分は遮光的には不要なのですが、ここを貼らないと蓋を締めた時に若干安定性に欠けるので、
一応全部貼っておきました。
これで、ひょっとしたらお漏らしするかもしれないという不安を抱えながら撮影しなくても良くなります。
モルト交換して良かった。
このカメラは中古だったのですが、モルトが雑だったり、ピントリングにがたつきがあったり(レンズ部をカニ目で外してネジ止めし直しました)と、前に使っていた人の整備がちょっと雑だったのですが、これで何とかある程度ちゃんとしたものになったと思います。
ポジフィルムと言うものを試しに手に入れたので、今度これで撮ってみようと思います。
おわり。